「心が折れない子を育てる親の習慣」を読んで。。。
読書の秋ということで、色々読んでいる本でちょっと!!となったものを書いてみたいと思います。
「心が折れない子を育てる親の習慣」です。題名がインパクトありますね。
こんな方が書かれています。
ご自身も研修医時代から7年間うつと向き合ってきた精神科医の方です。そしてその根本的な原因は子供時代にあると書き、自分のことでありながら客観的にその根本的なものを探っていかれます。
私は、読書が好きなので、子育て本などもよく読みます。そして、ざーっと読む癖(必要な情報だけ読み取る読み方)があるのですが、子育てのハウツー本のような本だったらそんな 読み方で、内容は頭に入って、ああ、読んだなあという自己満足の気分に浸れれるのですが、ちょっとこの本は違いました。なんども読み返し読み返し、です。
満月理論とは・・・
この本の一番根本的な部分にあるのは、「満月理論」です。
そしてこれは、筆者の方がクリニックに来た方にまず最初に伝えている理論であり、治療の土台としているメソッドの礎となるものだそうです。そして、今の心の状態の根本原因にアプローチしていくのだそうです。
’これからお伝えする「満月理論」は、うつなど心の不調に苦しむ人だけのものではありません。むしろ、今子育てに悩んでいる親御さんや家族の問題を抱えている人にこそ知っておいてほしい理論です。’ (本文より引用)
・三日月という月は存在しない(「満月理論」の考え方)
夜空に見える三日月。だが実は、「三日月」というか形は存在しない。月が勝手に形を変えて三日月になるわけでなく、私たちの目にそのように見えるだけであって、月はもともと真ん丸であり、「完全で完璧な存在」である、という考え。
そして、それを人間に当てはめて考えて、どんな人も、もともと真ん丸の完全で完璧な100点満点の人間である、ただ、見え方が違う、と接していくと人間関係の悩みは、簡単に消えていくのだそうです。
この「満月理論」の考え方、難しくいですよね。なんどもなんども考えながらよみ進めました。(まあ私の書き方がまずいのもあるのですが。。。。)しかしこの「満月理論」をこの本の中で繰り返し述べられています。
・そして、「三日月」を「満月」にしようとして起きる「かぶせ症候群」
子どもを三日月と思ってしまい、「かけている部分」をなんとかつけたそうとする行為の「かぶせ」。相手の気持ちを考えずに、自分の価値観を相手にかぶせようとしていることです。このことは親子関係だけでなく、社会問題となっているパワハラなども「かぶせ」であるということです。「かぶせ」が社会まん延している状況を「かぶせ症候群」と呼ぶそうです。
気になる目次を抜粋してみます。
・「温かい家庭」で育っているのに心がおれてしまうのはなぜ?
・子どもを追いつめる「ダブルおかあさん」
・「学校」という場が子どもを苦しめているのかもしれない
・こどもの「心の不調」は親が”脱皮”するチャンス
・「自分の子ども」であっても「自分のもの」ではない
・親自身が自分の人生を楽しむことの大切さ
最後に
「本の紹介」なんてしてしまっているのですが、私自身まだ内容をすべて消化しきれていません(爆)。というか、普通の本だったら一回読んでおしまい!なんて感じなのですが、あれ???どういうことだっけ???と読み返してみたくなる本です。
そしてそうだったのね、そういう風に考えていけばいいのねという気づきや価値観の脱却もありました。
著者の方が深く考えているというか、なんというか奥深き本でした。もしよかったらお手にとってみてください。